「着たい服がある」を読んだ話

 いろいろとコンテンツを漁っていく中で、いわゆる「当たり」に出会った瞬間というのは静かに湧き上がってくる嬉しさがありますね。

 

「着たい服がある」という漫画を読んだので、感想を書こうかと思います。

 

 

 女子大生の主人公が、ロリータファッションに憧れる気持ちと周りの目を気にする気持ちの間で揺れながら、「本当の自分」へと成長していくというお話です。

全5巻なのですが、あっという間に読んでしまいました。

 

 読んでいて思ったのは、「今の時代が産んだ作品」だなということです。

多様な生き方ができる時代で、主人公が自分らしさを求めて成長していく様が本作では良いことも悪いことも含めてとても丁寧に描かれて、ドキュメンタリーと見紛うようでした。落ち着いた作風ですが、すべての登場人物たちに血が通っていて、活き活きとしていました。

(僕は「私の少年」という漫画が大好きなのですが、作風の温度は近いものがあるかなと思いました。)

 

 ゴスロリを着たい人、自分らしさを模索してる人、いろんな人の背中を押してくれる漫画なんじゃないかと思います。

 

余談ですが、時期によってはAmazon kindleでセールやってたりするので是非。

 

おわり。